庶民の仏教批判 その2
僧侶の意識の変化にともなって、仏教に対する庶民の音議も変わりつつあります。
最も大きな変化は、男性は一生に憂は仏門に入るというこれまでの考え方が著しく少なくなったことでしょう。
30万人という僧侶の数は驚くべきものでしょう。
しかし、この数字は過去十数年ほとんど変わらず、男性総数との比較でいえばかなりの低下となっています。
仏教に対する意識の変化だけでなく、出家にさいしてのコストの上昇も背景にあります。
出家することは戒律を守ることです。
そのため、出家の前後に戒律破りをともなう盛大なお祝いが行われます。
こうしたコストは、特に都会ではきわめて高くなってきており、よほどのスポンサーがいなければ難しくなってきています。
もう1つの理由は、還俗したときの尊敬の度合いです。
かつては、出家したことのない男子は未熟者(コン・ジィブ)といわれ、サンガ経験者(熟した者、コン・スックには特別の尊敬が払われていました。
しかし、最近、そうした取扱いはきわめて少なくなりました。
仏門での経験より学位であり、実社会での経験だという時代になっています。